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依頼業者がライターにしてほしくない行動

原稿の提出期限を守らない。取材現場に遅刻する。レスポンスがない。準備せずに取材に臨む。指示したことを実行しない。これらライターの行動や姿勢が良くないことは誰でも分かると思います。今回は、ライターに仕事を発注する立場の会社(制作会社、編集プロダクション、クリエーターの仲介会社など)にとって絶対に避けてほしいが、ライターがついやりがちな行動を紹介します。

上記した制作会社、編集プロダクション、クリエーターの仲介会社は、一般の企業や広告代理店、大規模制作会社から広告・広報の制作物を請け負い、ライティング業務をライターに発注します。ライターにとってのクライアトは、ライターに直接発注している制作会社、編集プロダクション、クリエーター仲介会社ですが、取材等を通してライターは制作物の発注者である企業の担当者と名刺交換をする機会があります。しかし企業担当者とライターとの名刺交換を禁止する制作会社や編集プロダクションも少なくありません。これは、企業とライターとの直接取引き、いわゆる「中抜き」を避けるためのものです。

発注者のクライアントと直接取引きする“中抜き”は、最悪の背信行為

ある意味、弊社もクリエーター仲介会社の部類に入ると思います。ライターが提供する業務そのものが弊社のサービスなので、弊社を差し置き企業とライターとが直接取引きすれば、弊社にとってはライターにクライアントを奪われた、クライアントにライターを引き抜かれたという理屈になり、これほど悲しくつらいことはありません。

当然そうならないために、企業そしてライターと「中抜きはしない」と一文の入った業務請負書を交わしています(あまり気持ちいいことではありませんが、中抜きは弊社にとって死活問題なので)。しかし、約束を破った場合の罰則や罰金には言及していませんが、実際に起きたなら、中抜きした金額をそのライターに請求したいというのが本音です。「人の所有物は盗まない」と子どもでも分かる倫理的かつ常識的なことですが、やり取りする度合いの多い者同士(例えば、制作会社のクライアントである企業の担当者とライター)が親しみを覚えるのは分からなくもないです。

弊社も中抜きされた経験があります(弊社が中抜きした記憶はありません)。
そうならないために企業ともライターとも中抜き禁止の書面を交わしていますが、絶対的なものとは思っていないので、定期的に仕事の発注があったクライアントからしばらく連絡がないと、弊社が手配したライターと直接取引きをしているのではないかと気が気ではなくなります。ほとんどは杞憂だと思いますが(すべてそうであったほしい)、中抜きをしていないかを企業やライターに確認の連絡を入れられるほどの図太い神経は持っておらず(実際に確認の連絡を入れたなら、私の人間性が疑われます)、ストレスの大きな要因の一つになっています。

発注者のクライアントとの距離を保つことが、発注者との良き関係を保つ秘訣

直接の仕事の発注者以外の、発注者のクライアトである業者や取材対象である企業の人とは個人的な付き合いをライターさんにはしないでほしい。弊社ならずとも外注ライターに仕事を依頼する業者さんなら、共感していただけると思います。

発注者のクライアトである業者や取材対象である企業の人とは、安易に以下のことをしないでくださいと真に願います。

・個人的に連絡を取り合う。会食する。遊ぶ。友達付き合いをする。
・フェイスブックで友達になる。
・SNSでやり取りする。
・中元、歳暮を送る(送る対象は発注者だけでいいです)。
・年賀状を送る(送る対象は発注者だけでいいです。発注者がクライアントに送っています)。

中抜きでなく純粋に担当者と親しくなりたい場合は、発注者に相談する

中抜きが目的でない行動であったとしても、ライターのクライアトは決していい顔はしないと思います。相手(ライターのクライアントのクライアント担当者)が人として(異性として)魅力的で、どうしても個人的な付き合いをしたいのなら、クライアントさんにその旨を相談してください。私は、中抜きをしなければまったく親しくなってもらって問題と考えますが、いっぽう仕事を私的な感情でするなと嫌悪感を示す方も多いと思います。その際は、仕事(クライアント)を選ぶか、相手を選ぶか決断したらいいと思います。

また先方からアプローチをして来た際は、自分で返事をする前に、直接のクライアント担当者に相談してください。もし黙って個人的なやり取りをしていて、クライアントにばれたなら以降の依頼に大きく関係し、決して好ましいことにはならないと思います。とにかく、仕事以外で発注者のクライアントとやり取りするときは、発注者に相談してください。その相談は、発注者にとってとてもうれしいものです。

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