【29】マーケティングの基礎講座

開催データ

勉強会概要

雑誌、フリーペーパーの相次ぐ休刊により店舗取材やトレンド記事など、ライターの執筆の場が少なくなったことで、リクルート記事やニュースレター、広報誌、社内報など、企業の広告・広報関連の執筆にシフトするライターが増えています。しかし、「自分にはビジネスの知識がないので…」と躊躇している人もきっと多いはず。そこで今回は、企業取材するときに役立つ、マーケティングのポイントや基礎知識を経営コンサルタントの淵上環氏に講義いただきました。

一概にマーケティングといっても、その概念は難解で、唱える学者や団体によって多少異なります。概略的には、顧客を創出するための行動全般であり、その学問といえます。複雑化した経済市場、多様化した消費者意識の現在、マーケティングの意識なしに健全な企業経営は成り立ちません。講義前半ではマーケティングの基本概念を学び、講義後半では「SWOT分析」という戦略計画ツールを用い、仕事するうえでの自分の強み（Strength）、弱み(Weakness)、仕事をするフィールドでの機会（Opportunity）、脅威（Threat）を自分なりに分析し、自身のキャッチフレーズを考え、発表し合いました。

今回の勉強会は、企業取材するうえで、企業の経営戦略を探るための知識を得ることが目的でしたが、日々激動する経済市場で生き残るためには、フリーライターもマーケティングを意識して行動すべきだということを思い知らされました。

講師紹介

淵上環（ふちがみ・たまき）氏

兵庫県生まれ。商業施工会社の広報室、広告制作会社のアシスタントディレクターなどを経て、経営コンサルタント会社に五年間勤務。マーケティング主任指導員として、企業のビジョン・事業戦略の構築、CI事業、販促・商品開発事業など外部経営スタッフとして活動。2001年、有限会社ビジネスサポート・ネットワークを設立。企業の魅力創出や人財力を活かした営業活性化や販促事業の支援に取り組む。現在、独立行政法人中小企業基盤整備機構の商業活性化アドバイザーとして行政や商工会議所、各種支援団体とともに地域商業活性化の事業に従事。デザイナー、ライター、カメラマンなどの専門家とプロジェクトを組み情報発信誌や販促ツール制作などのプロデュース業務も請け負っている。