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【30】元『大阪人』編集記者が語る 心に響く「大阪論」の書き方

開催データ

名称: 第30回 関西ライター勉強会
日時: 2011年1月28日(金) 18:45~21:00
テーマ: 「元『大阪人』編集記者が語る” 心に響く「大阪論」の書き方」
講師: 岡村雅之(おかむら・まさゆき)氏
対象: ライター
場所: 大阪産業創造館6F 会議室C
大阪市中央区本町1-4-5

勉強会概要

「たこ焼き」「お笑い」「阪神タイガース」のイメージが定着して久しい「大阪」。そんなステレオタイプな「大阪」を今さらながらしたためることに、ためらいを感じるライターも多いのではないでしょうか。そこで今回は、大阪市の月刊広報誌『大阪人』の元編集記者である岡村雅之氏に、大阪の魅力を再発見するための企画立案と書き方のコツを語っていただきました。

月並みなテーマであっても、「切り口」を工夫することで、新鮮かつ興味深い誌面になりうるのは誌面編集の醍醐味です。しかし、上記のステレオタイプな大阪を掘り下げたところで、「またか…」と読者を辟易させることは目に見えています。そうならないために 、今在る大阪像をいったん捨て去り、ゼロから新たな大阪像を作り上げてゆくスタンスが大事だと岡村氏は説きます。日々刻々と変化する“今の大阪”を書くには、既存資料やネットからの情報収集はもちろん、大阪の街を歩き、そこで暮らす人々の話に耳を傾けることが必要。講義では、ライターとしての基本姿勢の大切さを再確認しました。

また、「ワンテーマで100ページの月刊誌」という、制作サイドにとって極めてハードルが高い仕事の舞台裏を披露いただくとともに、読者の期待に応えるために時間と労力を惜しまない“岡村イズム”を伝授いただきました。インターネットによって、苦労なく情報が入手できる時代だからこそ、「自らの足と目を使って真偽を確かめ、それをもとに自分なりに想像を膨らませる」ことが、今いちばんライターに求められます。(文/服部和香)

講師紹介

岡村雅之(おかむら・まさゆき)氏

1953年富山県生まれ、明治大学政経学部卒業。夕刊紙『新大阪』編集局長を経て、95年、『新大阪』休刊に伴い、フリーライターとして独立。2002年から、業務委託契約のもと、大阪市が発行する月刊広報誌『大阪人』の編集業務に従事。メーンライターとして、毎号35ページ前後の取材・原稿作成に打ち込んだ。8年間で約100号の編集と、通算3000ページの記事作成を手掛けた後、契約解除に伴い、10年10月末で『大阪人』の編集現場から撤収。目の前の仕事に追われるうちに、気が付けば、取材活動は30年余。無定形な取材体験を収斂し、活路を開くための再生作業を展開中。

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