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クロマニヨン人に教えてもらったこと

中学・高校の歴史の授業で「クロマニヨン人」って学びましたが、クロマニヨン人を100~150字で説明できますか? 「アウストラロピテクス」は、チンパンジーと枝分かれした初期の人類くらいは説明できますが、100字も書けませんよね? ジャワ原人、北京原人、ネアンデルタール人、クロマニヨン人に至っては、学者か天才かマニアくらいしか一言も説明できないと思います。

それでは二択の問題です。下の写真でクロマニヨン人に近い容姿はどちらのフィギュアでしょうか?

Contents

人類は枝分かれしながら進化した

上記問いの答えを言う前に人類の進化を簡単に説明します。
人類はサル、類人猿から猿人、原人、旧人、新人(現生人類)と進化した訳ですが、決して1本の線で繋がっている訳ではなく、木の幹に無数の枝が生え、その枝にまた枝が生えるように枝分かれしながら進化して来ました。現在の人類は、私たち「ホモ・サピエンス」という1種類の人類しかこの世に存在していませんが、数万年前にはホモ・サピエンス以外に、少なくとも3種類の人類が同時に存在したと考えられています。その内の1種がネアンデルタール人です。

学名は、「ホモ・ネアンデルタールレンシス」で、私たちホモ・サスピエンスとの共通の祖先「ホモ・ハイデルベルゲンシス」から枝分かれした別種の人類です。ホモ・ハイデルベルゲンシスは、「ホモ・エレクトス」という種から枝分かれしました。ジャワ原人も北京原人もこのホモ・エレクトスから枝分かれしたので、ジャワ原人(学名は「ホモ・エレクトス・エレクトス」)、北京原人(学名は「ホモ・エレクトス・ペキネンシス」)、ネアンデルタール人は、私たちホモ・サピエンスの直接の祖先ではないのです。

ブラピのようなクロマニヨン人

クロマニョン人は、ホモ・サピエンスです。ですので上記問いの答えは、写真に向かって右側の“ヒト”です。ヨーロッパの白人であるコーカソイドの祖先なのでブラット・ピットやエマ・ワトソンのような風貌の人もいたでしょう。ちなみにホモ・サピエンスの和名は「ヒト」といいます。生物学的分類上の名称で、「人」と概念は異なります。

現生人類とは、私たちホモ・サピエンスのことを指し、「化石現生人類」とは、化石化したホモ・サスピエンスの人骨のことを意味します。私はここで大きな疑問を持ち、しばらくの間、悩みました。

クロマニヨン人は、ホモ・サピエンスなのに、なぜ敢えて「クロマニヨン人」と表現するのか?

私たちヒトの学名の正式名は「ホモ・サピエンス・サピエンス」で、二つ目の「サピエンス」は亜種という、種の下の階層です。なので、クロマニヨン人の学名は私たちホモ・サピエンス・サピエンスに極めて近い別の亜種「ホモ・サピエンス・クロマニヨンズ」ではと考え、確認のため調べますが、クロマニヨン人は「ホモ・サピエンス・サピエンス」という説明しか出て来ません。本やサイト、答えを知ってそうな知人に聞くのですが答えは出ず、多くは興味すら示してくれませんでした(笑)。

興味を引くコツは、面白味を見つけ掘り下げること

クロマニヨン人の定義がどうしても分からず、専門家を探し出して電話かメールで質問しようと思った矢先、あるサイトにたどり着き、クロマニヨン人の定義が分かり、スッキリしました。

クロマニヨン人は1868年に南フランスのクロマニヨンという地域の岩陰遺跡から発掘された人骨の化石のことで、この化石化した人類のことを地名にちなみ「クロマニヨン人」と名付けました。この人骨は、3万5,000年~1万年前に生きていたホモ・サスピエンス(ヒト)。というだけのことです。

ジャワ原人、北京原人、ネアンデルタール人など種の次元で考え、思い込んでいたので、その発想にたどり着けませんでした。
化石化した人骨の個体が生きていたのが、3万5,000年~1万年前と言っているだけなのに、その年代をクロマニヨン人という種が生息(進化して絶滅するまで)していた時期と解釈していました。

この誤認の原因は、ネアンデルタール人などの種と一緒に紹介されていることがあっても「クロマニヨン人とは、種を示すものではありません」など、誤認しやすい事柄なのに、ほとんどの資料には注意書きがないことです(私が調べた限りありません)。

ユヴァル・ノア・ハラリ氏のベストセラー本『サピエンス全史』を読んで、改めて人類の進化に興味を持ち、ネットや本で自分なりに調べると、「クロマニヨン人」の解説の曖昧さに気づきました。中高の授業では気に留めることもなく、人類は1本の線で繋がっていると思っていました。人類の進化の面白みは、「かつて人類は複数種同時に存在していた。現在は私たちホモ・サピエンスの1種のみ。私たちだけなぜ絶滅しなかったのか?」ところなのに、どうして学校ではそのことを教えてくれなかったのでしょうか? 私が授業を聞いていなかっただけかもしれませんが、周囲の高学歴の人に聞いても「人類は1本の線で繋がっている」という認識の人ばかりでした。
※私たちの世代は「多地域進化説」で習い、2000年以降に中高になった世代は「アフリカ単一起源説」で習っているようです。「かつて人類は複数種同時に存在していた。現在は私たちホモ・サピエンス1種のみ」は授業で教え、これを示すような問題があるかどうかは分かりません。

それはさておき、面白い(人が関心を寄せる)ところに目を向け、話を広げ、深堀しないと誰も興味を抱いてくれません。それは教師の授業も、ライターの記事も同じです。

 

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