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ライターの常識は、世間の非常識

≪ライター向け記事≫

このブログでも何度となくライターと編集者・ディレクターとの役割や業務領域を解説してきました。執筆案件の多くは編集の要素が含まれます。しかしライターに初めて執筆依頼をしようとしている人に編集の概念を理解している人はほとんどいません。執筆費用のみで編集業務までまかなえないというのは、ライター側、執筆をサービスとして提供する側の当然の言い分です。

しかし編集という概念がない一般の人々にとっては、記事のコンセプトや落としどころも実際に執筆するライターが当然手がけるものだと思っています。少し前、企業家から新たに興す会社ホームページの文章作成をしてほしいと相談がありました。その方も編集の概念がなく、他社と差別化を図る自社独自の打ち出したい内容が特段ある訳でもありません。同業他社のホームページを参考に“ぱくった”ことが分からないように文章を作ってほしいと依頼されました。

ディレクターの不在を理由にその依頼は断りましたが、他社のホームページを“ぱくる”という表現に嫌悪感を覚え断ったというのが正直なところです(もちろん言葉のあやだと思いますが)。そういう依頼は珍しいものではなく、「ぱくる」という表現こそしないまでも同業他社の宣伝・広報ツールを差し出され、こんな感じに書いてしてほしいと依頼されることは結構あります。弊社としては盗作に加担するような行為はしたくないので、そのような依頼は断ります。仮に盗作にはならないと判断して受注したとしても、弊社が執筆依頼したいライターさんに(倫理的な観点から)断られる恐れがあります。

固定観念を捨て、想像力を働かせる

依頼者側に立ってみると、「会社を興すので取りあえず形だけでもホームページを作らないと行けいない」そんなふうに考えるのはごく自然なことだと理解できます。またそんなふうに作ったホームページが世の中に溢れていることも容易に想像がつきます。しかしライターはそんな同業他社の宣伝ツールの文章をリライトする案件を断りがちです。善人ぶっているのでしょうか? 仕事へのプライドが高すぎるのでしょうか? 

習慣によるものだと私は考えます。キャリアが長いほど、大手との付き合いが多いほど、ディレクター不在の仕事はできない、盗作まがいなことはできないという考えに至るのではないでしょうか。

依頼者にしてみると、何の悪気もありませんし(ごく一部ですが確信犯もいますが)、編集云々・ディレクター云々と説明されても「何かややこしいなあ」「簡単に考えていたけど、手間とお金がかかるから今回はやめておこう」と考えに至るのも理解できます。そう考えた人は二度とライターに依頼することはないでしょう。大げさかも知れませんが、これは一ライターの問題ではなく、ライター業界にとって大きな損失です。

編集の概念が無く、盗作の意識がないクリエティブとは無縁とも言える人からの依頼こそ大事に対応しなければならいと最近思うんです。ライター業界にとってまったく新たな顧客で、執筆や対応に満足してもらえれば、以後コアなライターユーザーになってもらえる可能性だってあるのです。

ライターは編集ができる

デザイン編集やプロの撮影機材・撮影技術はライターにあろうはずがありませんが、編集に関しては多少なりとも知識はあると考えるので実践できると思います。仕事として編集業務を請け負った経験がなくても、自分なりに編集コンセプトを作り執筆することは能力的に可能だと思うので、編集者やディレクター不在の案件でも、内容的に対応でき費用面で折り合うのなら、積極的に請け負ったらと思います。

もちろん編集を生業としている人には敵いませんが、第一依頼者に編集の概念がないので、編集のプロセスを経る程度でいいと思います(編集というプロセスを経ることが大事)。かと言っていい加減にしていけません。自分の出せる編集能力を惜しみなく発揮してください。

その際に大事なのが取材力、ヒアリング力。執筆対象の事柄について、依頼者からどんどん話を引き出し、依頼者が気づいていなかった真の目的や、依頼者の企業やサービスの特徴を知ることができれば、その企業オリジナルのテキストができあがり、盗作とはまったく無縁の宣伝・広報ツールになるのは明白です。

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