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夏の甲子園大会

第99回全国高校野球選手権大会は、埼玉県代表の花咲徳栄高校が初優勝をしました。埼玉県勢としても悲願の初優勝です。注目されていた大阪桐蔭の史上初2度目の春夏連覇はついえましたが、広陵(広島代表)の中村奨成捕手(3年)が1大会6本塁打と19安打の大会記録を更新し、大会通じての本塁打数が68本の新記録を打ち立てるなど野球の華、ホームランの記録が二つも更新され、また例年にも増して白熱した試合も多く、大いに盛り上がりました。

私の地元の奈良県代表の天理が23年ぶりのベスト4まで勝ち進んだので、久々によくテレビ中継を観ました。高校野球ファンでなくとも、地元の代表校を応援し、〇〇県民や〇〇府民としての意識や繋がりを感じられるいい機会でもあります。

興味本位で、都道府県別の勝利数というデータをウェブ上で探し見つけたのですが、ここからいろいろなものが読み解けます。
東京都が1位ですが、勝率では大阪府が1位で、東京都を圧倒しています。人口の多い東京都と面積の大きい北海道からは2校が選出されるためです。
大阪府の勝率は656で、次いで愛媛県(639)、神奈川県(634)、広島県(620)、和歌山県(609)、高知県(609)、兵庫県(595)、愛知県(594)、奈良県(591)、沖縄県(585)がベスト10で、京都府(570)、千葉県(563)、東京都(562)、徳島県(542)、岐阜県(526)、埼玉県(524)と続きます。
※上記の数字は、99回大会の成績は含まれていません。

人口の多い近畿、関東が上位を占めます。近畿の代表校の多くは、宿泊することなく学校から甲子園へ試合をしに来られる「地の利」も影響していると推測できます。人口も少なく、地の利も関係ない四国4県すべてと沖縄県が上位に入るのは、スポーツ文化として地域に根付いているのでしょう。

このデータで最も興味深いことは、47都道府県とは別に朝鮮、台湾、満州から代表校が出場しているところです。朝鮮、台湾、満州はかつて日本が植民地として支配していましたが、こうしてデータとして見ると、歴史を感じるとともに、悲しい過去が垣間見えて複雑な気持ちになります。
1915年に始まった当大会は、来年には100回目を迎えます。その間、米騒動のため1918年と、太平洋戦争のため1941年~1945年は大会が行われませんでした。当大会が開催されるのは、国が平和である証。毎年毎年途切れることなく開催されるのを祈るばかりです。

いつも以上に熱戦続きの99回大会でしたが、唯一残念だったのは15日が大雨予報で、前日に早々と試合が順延になり、恒例の儀式、正午に試合を中断し戦没者への黙祷が見られなく(一緒に黙祷ができなく)なったことです。結局その日、甲子園には少し雨が降った程度で天気予報が見事に外れるという結果となりました。

最後になりましたが、全国の高校球児3年生の皆さま、お疲れさまでした。2年生、1年生の皆さま、これからまた来年の甲子園を目指して頑張ってください。

【参考サイト】
http://www.asahi.com/koshien/ranking/summer/pref_win.html

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