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ライターとしてのフィルターバブル・エコーチェンバー対策

息抜きにスマホやパソコンでSNSやYouTubeを見て、気づいたら思いのほか時間を浪費してしまった。そんな経験を持つ人は多いと思います。仕事で検索エンジンの画面を開いた際、気になる(ニュースの)文言が目に飛び込んで来て、反射的にそちらへアクセスし、気づいたら仕事とは関係のない記事を何本も読んでいたことはないでしょうか? その気は無いのに大波のように私たちの気持ちをさらっていく、タバコやアルコールと同様に中毒性がある怖い存在とも言えます。

タバコやアルコールを絶つことで生じる健康への弊害はありませんが、ネットを断つことで生じる日常生活の弊害は大きいです。現在社会において、ネット断ちは非常に難しく、ネットの使用なしにまともな社会生活は送れません。スマホからSNSやYouTubeのアプリを削除する、午後8時~午前8時まではネットを使わないような工夫をするなど、SNSおよびネットと適度な距離を置くことが推奨されています。しかしストレスの多い現在社会において、最も手軽なストレス発散方法の一つがSNSを代表とするネットの“ダラダラ見”です。時間の浪費もさることながら、SNSのショート動画を立て続けに見ることで集中力の低下を招くと警鐘を鳴らす専門家もいます。

それから「フィルターバブル」や「エコーチェンバー」を軽視してはなりません。ネットは過去の検索履歴からその人の好みやイデオロギーを予測して、それに合わせてコンテンツや広告の表示がされます。例えば、外国人排斥を支持する人にはそれを肯定する情報ばかりが優先的に表示されるのです。そうとは知らず、ネットとくにSNSやYouTubeにのめり込むと無意識のうちに「外国人排斥」こそ最も国民に支持されている真っ当な考え方だと思い込んで、「外国人排斥」に対して異を唱える意見を排除したり攻撃したりするようになります。知らず知らずのうちに偏ったモノの見方になってしまい、客観的な情報を客観的に処理することができなくなるのです。

情報やモノの見方の偏りを防ぐために、自分の反対意見の記事や情報に触れることを推奨されていますが、自分の苦手な食べ物や分野に挑戦するのと同様に正直ハードルが高く、反対意見の情報は端から疑った目で見てしまいがちです。そこで生成AIを活用して、自分の意見や考え方が偏っていないのかを探る方法をお勧めします。

私もあなたも少なからず偏見を持っている

兵庫県知事の公益通報に関する問題を調査する県議会の百条委員会で委員として、斎藤知事を厳しく追及していた元県議の竹内英明氏が、NHK党党首の立花孝志氏に公益通報問題の黒幕であるとにわかに唱えられて、SNSなどで中傷され2025年1月に自ら命を絶ちました。先日(2025年8月8日)竹内氏の妻が名誉棄損容疑で立花氏を刑事告訴したニュースは記憶に新しいと思います。

私は、昨年の兵庫知事選の立候補以来、立花氏の言動は言語道断だと思っています。それ以前より一連の公益通報問題の本質は斎藤知事が権力を行使して告発者つぶしをしたことがすべての元凶だと、その考えは現在も揺るぎません。そして立花氏の言動はどう解釈しても私の常識からは逸脱し生理的に受け付けません。前提を無視して話を展開する論法は余りにも乱暴です。自死した竹内さんも、いきなり「公益通報問題の黒幕」だと奇襲され、なす術が無かったのでしょう。

上記の内容、表現からもご察しのように、私も正直、反斎藤・反立花のフィルターバブルを浴びている一人であることは否定しません。そこで生成AIのGeminiを使って客観的な視点で立花氏の唱える「竹内氏の黒幕説」を検証しました。ChatGPTはレコメンドシステムを採用していて、ユーザーとの過去のやり取りに影響を受けるためユーザーに忖度した回答が否めません。しかしGeminiは無料版では過去のやり取りの記憶機能が搭載されておらず客観的な情報提供をしてくれ、有料版では記憶機能のオンオフが選択できます。

偏見を交えず、端的に生成AIに質問する

まず、Geminiに立花氏が唱える「竹内氏の黒幕説」と考える根拠を知りたく、以下のような質問文をプロンプトに入力しました。

≪立花孝志氏の、自死した元兵庫県県議の竹内英明氏が一連の公益通報問題の黒幕であるとの主張の根拠は何ですか? それを立花氏はどのようにして情報収集したのですか? また竹内氏が黒幕だと報道しているメディアやジャーナリストはいますか?≫

(上記質問に対するGeminiの回答)
【立花孝志氏の主張の根拠について】
立花孝志氏が、自死した元兵庫県議の竹内英明氏を公益通報問題の「黒幕」であると主張するに至った情報収集の経緯は、公開された情報によれば、知事失職を目論んだとされる「黒幕」に関する文書を、他の県議(維新の岸口実氏)から受け取ったと発言したことに端を発します。

この文書には、竹内氏が知事を追い落とすための印象操作を行った「黒幕」であるかのような内容が書かれていたとされています。しかし、岸口県議はこの文書を立花氏に渡したことを否定しています。

立花氏は、この文書の内容をもとに、竹内氏が知事への虚偽の告発文書を捏造した「黒幕」であると繰り返し主張しました。また、その後の発言では、竹内氏が警察の捜査を受けており、逮捕を苦に自ら命を絶ったと発信しましたが、この点については警察が事実無根であると否定し、立花氏自身も後に発言を訂正・謝罪しています。

【竹内氏が黒幕だと報道しているメディアやジャーナリストについて】
多くのメディアは、立花氏が竹内氏を「黒幕」だと主張していることを報じていますが、竹内氏が実際に黒幕であると断定的に報じている主要なメディアやジャーナリストは見当たりません。

むしろ、多くの報道は、立花氏の主張の内容を伝える一方で、警察や竹内氏の妻がその主張を否定していること、および立花氏が後に発言を訂正・謝罪したことを報じる形になっています。また、一部のメディアや政党(日本共産党など)は、立花氏の発言やSNSでの誹謗中傷が竹内氏を精神的に追い詰めた可能性を指摘する論調で報じています。

まとめると、竹内氏が黒幕であるという主張は立花氏によるものであり、それを事実として報道しているメディアやジャーナリストは現在のところ確認されていません。以上

上記の回答を受けて、私はさらに以下の質問文をプロンプトに入力しました。

≪「竹内氏の黒幕説」は立花氏を起点とした情報発信で、報道ベースの客観的な情報や根拠はないのですね。にも関わらず自死した竹内氏を現時点で黒幕だと信じている一般の人たちはどんな層でどんな特徴があるなど、共通点はありますか?≫

(上記質問に対するGeminiの回答)
ご指摘の通り、「自死した元兵庫県議が黒幕」だという主張は、客観的な証拠に基づくものではなく、立花孝志氏を起点とした特定の情報発信に由来する部分が大きいとされています。

複数の報道や情報発信を総合すると、以下の点が明らかになっています。

【根拠の曖昧さ】
立花氏が主張の根拠とした「文書」の信憑性や入手経路は不明確です。文書を提供したとされた岸口県議はこれを否定しており、立花氏の主張と食い違いがあります。

【情報の訂正と謝罪】
立花氏は、元県議が「警察の取り調べを受けていた」や「明日逮捕される予定だった」などと発信しましたが、これらは事実ではなかったことが判明し、後に立花氏自身が訂正・謝罪しています。

【妻による刑事告訴】
元県議の妻は、立花氏のこれらの発言が夫の名誉を傷つけたとして、名誉毀損の疑いで立花氏を刑事告訴しています。これは、立花氏の発言が事実無根であるという強い意思表示と言えます。

したがって、現時点で「元県議が黒幕」であるという主張は、報道ベースの客観的な情報や根拠に基づくものではなく、特定の人物による発信に起因するものであると解釈するのが妥当です。

次に、「自死した元県議を黒幕だと信じている一般の人たち」の層や共通点についてですが、この点について客観的な調査や分析が行われたという公的な情報は見つかりませんでした。そのため、断定的なことは言えませんが、一般的なSNSやインターネット上の言説の傾向から、以下のような特徴を持つ層が、この主張に影響を受けている可能性が考えられます。

【特定の情報発信者(インフルエンサー)を強く支持する層】
立花孝志氏のYouTubeチャンネルやSNSを日常的に視聴・フォローし、その発言を鵜呑みにしやすい人々です。情報の真偽よりも、発信者への信頼を優先する傾向があるかもしれません。

【陰謀論や裏話に関心が高い層】
政治の裏側にある「黒幕」や「真相」といった物語に関心を持ち、特定の情報発信者が提供するセンセーショナルな内容に惹かれやすい人々です。

【既存の政治やメディアへの不信感が強い層】
既存の政治家や大手メディアの報道を信用せず、「真実」はインターネット上の個人発信にあると考える人々です。

これらの層は、必ずしも悪意を持っているわけではなく、自身が信頼する情報源から得た情報を信じているだけかもしれません。しかし、客観的な根拠や多角的な視点を欠いたまま、特定の情報にのみ依拠することで、誤った認識を形成してしまう可能性があります。以上

フィルターバブルやエコーチェンバーの影響を受けないためには、生成AIを使って、偏りのないプロント入力で、特定の情報や事象を調べるのが、とても有効だと考えます。上記のGeminiの回答からも分かるように「竹内氏の黒幕説」は、まさにフィルターバブル・エコーチェンバーの賜物と言えます。さらにGeminiに以下の内容を問いかけました。

≪フィルターバブルやエコーチェンバーの影響を軽減するために、生成AIを情報収集に活用することは、とても有効な方法だと思います。どうでしょうか?≫

(上記質問に対するGeminiの回答)
なぜAIが有効なのか
生成AIは、従来の検索エンジンとは異なるアプローチで情報を提供します。

【多様な視点の提供】
検索エンジンは、ユーザーの過去の行動履歴や好みに基づいて結果を最適化しがちです。これにより、自分と同じ意見や価値観を持つ情報ばかりが表示されるフィルターバブルに陥りやすくなります。一方、生成AIは、膨大なデータから学習しているため、中立的な立場から多様な意見や視点を要約し、提示することができます。

【偏りのない質問の支援】
AIに特定の事柄について尋ねるとき、「〇〇という主張に反対する意見はありますか?」や「この件について、賛成派と反対派の主張をそれぞれ簡潔にまとめてください」といったプロンプトを使用することで、意図的に両方の側面を調べることができます。これにより、自分自身のバイアス(偏見)を認識し、よりバランスの取れた理解を深めることが可能になります。

【事実確認の効率化】
インターネット上には誤った情報や断片的な情報が溢れています。AIに「〇〇という主張の根拠は何ですか?」や「〇〇という出来事の客観的な事実を教えてください」と尋ねることで、情報の真偽や背景を効率的に確認することができます。

もちろん、AIも完全に中立とは限りません。学習データに偏りがある可能性もゼロではありません。そのため、AIが提供した情報を鵜呑みにせず、複数の情報源と照らし合わせる「ファクトチェック」は依然として重要です。

しかし、AIを適切に使うことで、自分の見解とは異なる視点に触れ、より広い視野で物事を捉える助けになるのは間違いありません。情報過多の現代において、これは非常に強力なツールとなり得ます。

以上がGeminiの回答です。
上記の内容を踏まえて述べると、生成AIを活用して物事の真偽や、自分とは主張の違う意見の背景を知ることでより俯瞰的な、より本質的な理解の助けになると言えそうです。

とは言うものの、メディアの報道、政府の見解、そして生成AIの回答もすべて何者かによって仕組まれていて、ネットで配信する立花孝志氏のようなユーチューバーの言っていることこそが正しいと思っている人に対して「間違っている」と異議を唱えるつもりはありません。その人にとって、それを信じることで心が安定するなら仕方ありません。反対に意見に対して異議を唱える姿勢は大事ですが、反対の意見を持つ人に対して、SNSなどを通じて言葉の暴力を放つことは言語道断です。

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