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ライター視点で分析 “大阪都構想”住民投票

大阪市を廃止して4つの特別区を設置する、いわゆる大阪都構想、2度目の住民投票も僅差で否決され、大阪市が存続されることになりました。今回の投票結果を各メディアが分析していますが、せん越ながら私も情報発信の観点から独断と偏見で分析させていただきます。と言いながらも、私は専門家でも学者でもありません。ライターの端くれの一市民(大阪市で事業をしていますが、大阪市民ではありません)が興味本意の邪推と聞き流していただければ幸いです。

前回のブログで都構想住民投票賛否の浮動票をいかに取り込めるかが勝敗の鍵を握るとお話ししました。下の表は11月2日の読売新聞朝刊に掲載された読売新聞と読売テレビ共同で行った出口調査の政党別賛否の割合です。

賛成派の敗因は、(コロナ禍で)時期が悪かったとか、毎日新聞の「市が4分割されれば年間218億円コスト増」の誤報とか、公明党支持者の賛成票が伸びなかったとか、いろいろと言われていますが、そんな中でも情報発信のやり様によっては勝利できたと考えます。浮動票といわれる無党派層を40%しか取り込めなかったこと、その対策を誤った(怠った)ことが一番の原因だと考えます。

策士策に溺れる

運動期間中、賛成派は「二重行政解消」を声高らかに謳いました。それに対して反対派は「二重行政はそもそもない」「市が4分割されれば住民サービスが確実に低下する」と反対を促す情報発信を続け、ツイッターやYouTube動画では反対派の情報発信が溢れていました。しかし賛成派(維新の会)はそれを無視するかのように「二重行政解消」を謳い続け、一外野の人間として「なぜ反論の情報を発信しないのだろう?」と違和感を覚えました。

下のグラフは、山猫総合研究所による大阪市の浮動票のうちどのようなものを好む人が維新支持に惹きつけられているかを可視化したものです。縦軸が「本音」で上に行くほど高く、横軸は「建前」で右に行くほど高くなります。赤く囲んだところ、本音として一番高く、建前としても高い位置にある「二重行政解消」が無党派層に最も響き投票行動に結びつくと考え、今回の住民投票もこのデータに基づき賛成派は「二重行政解消」を声高らかに謳い続けたのでしょう。

ライターの視点から、以下の二つの情報発信をうまく“ことば化”できたとしたら無党派層の票をより取り込め、勝利できたと考えます

1)反対派が謳う「大阪市が無くなる」というフレーズを切り返すフレーズ。

2)「市が4分割されれば住民サービスが低下する」を相殺するフレーズ。

他府県から見れば大阪、海外から見てもOSAKAに変わりない

住民投票で賛成が過半数を上回れば「大阪市」という名称がなくなることに嫌悪感を抱く有権者に対して、「大阪という街がなくなる訳ではない、市役所がなくなるだけ」と賛成派は訴えました。「大坂」と最初に記録されたのが1496年。こざとへんの「大阪」が明治政府になった1868年から。大阪市が誕生したのが1889年。「おおさか」と呼ばれるようになってから、大阪市民が歴史的に存在しているのは524年のうちたかが131年。

大阪観光局公式サイトには、「1400年の歴史を誇る街」という見出しで大阪のことが紹介されています。大阪市という名称になったのは街の歴史から考えると10分の1の期間に満たず、「歴史から大阪市が消える」という自民党大阪市議団の言い方は、大げさ過ぎることが分かります。

1400年前から現在大阪市と呼ばれる土地には人が住んでいましたし、この先も人が住み続け、街を形成していきます。特別区になってもアイデンティティである「大阪」という名称が無くなる訳ではありません。大阪特別区になったとしても大阪市と同様に大阪の中心街であることは万人が認めるところ。他府県から見れば大阪、海外から見てもOSAKAに変わりません。このことを端的に“ことば化”できれば、「大阪市が無くなる」という理由で反対票を投じた人を少しでも減らせたと考えます。

維新が存在しなかった現在の大阪を示す

「市が4分割されれば年間218億円コスト増」は結果的に毎日新聞の誤報でしたが、「住民サービス低下」の意見に拍車をかけたことは事実。反対派のツイッターやYouTubeには、住民サービス低下の情報が溢れていたのにも関わらず、松井市長や吉村知事から合点のいく反論や相殺するような話は出てきませんでした。

10代20代前半の若い有権者は、街が整備され、国内外の観光客で溢れる大阪しか知らず、「以前の大阪に戻すな」と連呼するだけでは伝わりません。府と市が対立していた時代にさかのぼり、橋下徹大阪府知事、維新の会が現れず、府市あわせ(不幸せ)状態が続き、現在に至った大阪はどんな状態か? シミュレーションして数値化し、現在の住民サービスがどれだけ悪化しているか、コロナ対策が十分できる状態でなかったことを示せば、浮動票をもう少し取り込めたのではないでしょうか。論点のすり替えになるかも知れませんが。

いずれにせよ、これまで浮動票獲得に絶大な威力を発揮した「二重行政解消」という魔法のフレーズに引っ張られ過ぎたことが一番の敗因ではないか、一市民として率直にそう思います。

【関連ブログ】
“大阪都構想”住民投票に学ぶ、ライティングの心得
http://www.writer.co.jp/osakatokoso/

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