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ライターインタビュー:Bさん

Bさんプロフィール

大学を卒業後、地元福島県の情報誌の編集部で3年間勤務。
その後、立ち上げから携わった広告制作会社で5年間勤務する。
コピーライター、クリエイティブディレクターとして多くの広告制作に携わった後、フリーのライターに転身し、拠点を関西に移す。
現在は紙、WEB媒体を問わずさまざまな取材、文筆、編集、ディレクションを行う。

現在どんなお仕事をされていますか?

現在はフリーランスのライターとしてさまざまな媒体の取材、文筆、編集に携わっています。
例えば、自治体の体育協会が発行する広報誌では、東京五輪後に開催される当自治体での国体に向け、若手アスリートやメダリストへインタビュー取材を行い、記事を書いています。

また、自動車ディーラーのフリーマガジンでは、ドライブのルートにある観光スポットや店の紹介をするため取材で地方へ出張に行くことも多いです。

実は私、福島県出身でして……県内にあるホテルのレストランガイドを制作しており、2ヶ月に1度は福島へ帰郷というか、出張をしています。
けさも福島から帰ってきたばかりなんですが、あすは三重へ取材に行きます。

広告制作会社に勤務していた頃は、企画提案、ディレクション、コピーライティング、広告制作のすべてに携われたとか。その時の経験は生かされていますか?

広告制作会社ではさまざまなことを経験させていただきましたね。情報誌の編集部に勤めていた頃は、編集も取材もしていましが、今となってはある程度決められた枠内での仕事が多かったように思います。

いっぽうチラシ、パンフレット、パッケージ、ポスターなどの広告制作は自由度が大きいというか、自主度が強い故に戸惑いました。
その他、商品のネーミングやイベントのコーディネーターなど、仕事は多岐にわたり勉強の毎日でした。

フリーランスになってからもテレビ番組のコンテンツサイト制作のディレクションをするなど、広告制作会社で枠に囚われない仕事を経験していたからこそ、取り組むことができた仕事もあります。
そのコンテンツサイトで女優やお笑いタレントなどテレビでよく見かける人たちのインタビュー取材にディレクターとして同席できたのは思い出深い経験です。

さまざまな仕事をされていると思うのですが、インタビュー取材する際に気をつけていること、意識していることはありますか?

取材の際は相手に敬意を持ち、何事にも興味を持って話を聞くよう意識しています。
そうすることで、最初は緊張していた取材対象者も自然と心を開いて話をしてくれるようになるんです。
限られた短い取材時間の中では、記事のコンセプトや読者に合わせた内容を、相手から引き出していく力が大切だと考えています。

それから文筆する際は、故意に人をおとしめるような文章を書かないように心がけています。
読んだ人に幸せで楽しい気分になってもらえるような言葉を選ぶようにしています。

「ペンは剣より強し」という言葉があるように、文章は時に凶器になり得ます。
自分の書いた記事で誰かが傷つくようなことはしたくないと思っています。

ライターという職業をどうお考えですか?

ライターの仕事を通じて多くの人と出会うことがありますが、企業やお店へ取材に行って感じるのは、そこで働く人たちは自社の商品や風土の良いところに気づいていないことが多いなあということです。

彼らにとっては当たり前のことも、一般消費者や同業他社にとってはとても魅力的なんてことも多々あります。
相手の良いところを引き出しながら、それを多くの人に伝えていくのがライターの務めだと考えています。

また出会いを通じて新しい考え方に触れ、その度に学びや発見があるのは素晴らしいことで、この仕事を選んで本当に良かったと思います。
ライターは決して一人で仕事ができるわけではありません。
ディレクター、デザイナー、カメラマン、それに営業担当者など大勢の人と関わりあって仕事を進めていくので、原稿の締め切り日や別件の仕事との調整など、スケジュール管理には特に気をつけています。

ライトスタッフとはどうやって知り合いましたか?

フリーランスになって間もなくして、拠点を福島から関西へ移したということもあり、初めはコネもツテもない状態で思うように仕事ができない時期が続きました。

そんな時、ライトスタッフが主催する「10年後も文筆家でいるための方法論」というテーマのフォーラムをネットで見つけ参加したことがきっかけで、お仕事の声をかけてもらうようになりました。
もう付き合い始めてかれこれ10年になりますね。

自分を売り込むことが苦手な私にとって、ライトスタッフと出会ったおかげで、関西での仕事の足がかりができました。

実際にライトスタッフと仕事をしてみてどうでしたか?

フリーランスという立場は、個人名で活動するということもあり、組織と料金等の交渉をするのが難しいことがあります。
どうしても足下を見られたり、甘く見られたりすることがあって。
ライトスタッフと仕事をするときはいつも料金面で安心して仕事に取り組むことができています。

また、個人の立場では顧客に言いにくいことがある場合もあります。
ライトスタッフに仕事のコーディネートをしてもらうときには、条件的にきびしいことも先回りして調整してくれるので、余分な負担を抱えずに仕事に集中することができています。

これからやってみたいことや目標はありますか?

今までは自分のために精一杯仕事をこなしてきましたが、これからは自分のライターとしてのスキルを通じて地域に貢献できるようなことをしていけたらいいなあと思っています。

私は福島県出身なので、震災からの復興に携われるようなことをやりたいと考えています。
広告制作会社時代の同僚が福島で印刷会社に勤めているのですが、まだ具体的なことは何も決まっていませんが、地域起こしのための情報誌を作っていけたらとやり取りしています。

ライトスタッフの声

Bさんの特徴は、仕事の守備範囲の広さに加え、管理能力に優れているところです。
あるテキストの編集を請け負った際、クライアントの都合で二転三転し、収拾がつかなくなったことがありました。
そこで編集者とは別にディレクターとして、複数のライターから上がって来る原稿の管理や印刷会社とのやり取りをBさんにお願いしたところ、一気に整理がつきました。
もちろんライターとして、硬い記事からやわらかい記事まで、読者に合わせて書き分けるスキルも高いです。

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