toggle
ライターと依頼主の最適なマッチング、それがコンテンツを特別なものにする鍵です。案件特性を考慮の上、最も相応しいライターを選抜・手配し、納品までワンストップでお手伝いします。

ライター業とは書くことではなく、書くことを考えること

(ライター向け記事)

「書くことが好きなのでライターになりたい(orなった)」そんなことを言う人にこれまで何人も会ったような気がします。そんなセリフを聞いた記憶はあるのですが、誰がいつ言ったか覚えていないので曖昧な表現になりました。

ライターの世界に足を踏み入れて25年ほど経ちますが、タイトルにあるようにライターの仕事は、「書くこと」ではなく「書くことを考えること」だとつくづくそう思います。屁理屈に聞こえるかも知れませんが、私なりにこのタイトルを深掘りすると、表現が豊かで起承転結としてまとまっていて明瞭だが、中身の無い原稿や記事のことを指します。表現や言葉の選定など書くことに注力されているものの、書くべき事柄を熟慮したり深掘りされたりしていないため、当たり前のことや読者にとってどうでも良い内容がつらつらと記されているのです。

そのような原稿や記事を目にすると、プロの仕事ではないと何とも言えない残念な気持ちになります。ただ文章をまとめているだけで、そこには何の発見も感動も見い出せません。言い換えると、読者にとっては何の価値にもならない記事、そこに費用が生じることがライターへの報酬を支払う立場としては腑に落ちません。

記事が面白くないのは、取材力と読者目線の欠如

上段のような内容のない文章を書くのは、駆け出しのライターや自分の文章力に自信がある一般の人に多いのですが、現役ライターでもそのような原稿を見かけます。ライターがそんな原稿を送ってきたなら、そもそも仕事ができないのか、手抜き仕事をしているのではないかと依頼者(=仕事発注者)に訝しく思われるのは必至です。修正指示に対して的確に対応できなければ実力不足のレッテルを貼られ、以降は仕事の依頼が無くなるか、レベルに応じた仕事しか来なくなるでしょう。

ライターでない一般の人(=素人)が、「文章を書くのが得意」「文章が上手いと言われる」場合の多くが、上記したように文章を端的にまとめるのが上手かったり、表現力豊かな文章を書いたりする人のことを言うのであって、話の内容にスポットが当たることはまずありません。そんな人がインタビュー記事を書いたら、どうなるでしょうか?

おそらく、まとまりのある文章を書くとは思うのですが、面白味に欠ける、内容の浅い記事になると考えます。理由は二つ、一つは取材力がない。もう一つは読者目線になっていないからです。取材力がないと、どこをどういうふうにどこまで話を掘り下げていいのか、この話は記事に盛り込めるか、そういうふうにアンテナを張りながらのインタビュー取材ができません。ライターでないので当然そうなります。面接官のような質問から始まり、次第に打ち解けて最後は他愛もない世間話で終わる、そんな情景が容易に浮かびます。また素人にとって読者目線とは、書いた内容の意味が読み手に伝わるか、そんな発想の推敲になるでしょう。結果、まとまりはあるものの面白味に欠ける記事になってしまうのです。

上手く書こうとせず、オンリーワンの内容を目指す

素人の世界で「文章が上手い」と、プロのライターの世界でのそれとはスポットを当てるところが違うのです。現役のライターでも、素人のような原稿を書く原因の一つとして、出版不況により、新たなライターが出版業界の執筆案件に携わる機会が激減したことが挙げられます。それによりWEB媒体のWEBライティングを入口にライターになった人たちが、次のステージとして出版系、広告系の門を叩くのですが、いざ依頼するとそのような原稿を書いてくるのです。

WEBライティングの実績がある人は、正しい日本語、豊かな表現力と構成力はあるものの取材力と、何をどう展開し落とし込めば読者の心の琴線に触れるかと、執筆の際に考える力があまり無いように思います。WEBライターに限らず、仕事に厳しい編集者や広告ディレクターと半べそをかきながら、何度も何度も修正原稿を書き続けたような経験が無い人たちは、読者目線という名の筋力と勘が養われていないのです。
では、そんな人たちはどうすればいいか? 

まず上手く書こう、上手くまとめようという発想を捨ててください。編集者およびディレクターである依頼者と読者のニーズをよく考えて、それに則して読者の気持ちになって取材を進めてください。掘り下げるべきところはとことん掘り下げて、思いもよらぬ事実や発言を取材対象者から引き出してください。するとあなた(ライター)だけのオンリーワンの材料が揃います。それを武器に、新たな視点、新たな解釈を加えると、他には無いオンリーワンの内容になります。それから、あなたが得意とする表現と構成の推敲を重ねていけば、編集者と読者が満足する記事に近づけるのではないでしょうか。

【関連ブログ】
ライティングは、「どう書く」<「何を書く」

☆↓ライターを探している担当者さま
https://www.writer.co.jp/writer-coordination/
☆↓仕事を探しているライターさま
https://www.writer.co.jp/message1/

****************************************************

ライター手配のライトスタッフ

◆オフィシャルサイト:https://www.writer.co.jp/

◆ライターとの出会いをサポート:https://www.writer.gr.jp/

◆電話でのお問い合わせ:06-6364-5657

◆メールでのお問い合わせ:https://www.writer.co.jp/inquiry/

◆住所:〒530-0055 大阪府大阪市北区野崎町1-25新大和ビル207

****************************************************

関連記事