AI生成記事の「違和感」とは?ライターの意図がもたらす価値
文章作成に生成AIを活用している人の中には「思いどおりの文章に仕上げてくれる」と大満足している人もいれば、「何か違和感がある」と訝し気な人もいます。私はそのどちらもよく理解できます。私に限って言えば、書きたいこと、書くことはあるが文章がまとまらず、話の要素や情報をプロンプトに入力し端的にまとめるよう指示すると、うまくまとまった記事が完成し「すごい‼」と思います。反対に、自分でも良く書けたと思う記事をさらにブラッシュアップしようとAIを活用すると、個性を削られ、月並みな内容に書き換えられ「そうじゃない‼」とため息が出ます。
料理に例えるなら前者の場合、食材はあるものの何を作れるか分からないとき、食べたいものの傾向を伝えると、最適なレシピを提供してくれるようなもので、後者は満足いく料理はできたが、さらに美味しくしたいとアドバイスを求めて、指示されたようにするが、元の味から外れ後悔するようなものです。イメージがないものに対して、イメージを提供されると有難いですが、イメージどおりにできたものに対して、ブラッシュアップさせるのはAIといえど難しいです。「ブラッシュアップ」自体が曖昧で主観的な表現なので、AIにとってもとらえどころがなく、時にユーザー(筆者)の感覚から大きくズレたものを提示されることがあります。

書くための情報はあっても(記事の)意図を持っていない場合、AIが生成した記事に満足する確率は高くなります。意図という基準がないため、何らかの完成形(破綻のない文章の塊)を提示されると簡単に受け入れてしまうからです。反対に意図を持って完成させた記事に対して、より良くしようと「ブラッシュアップ」という曖昧な表現で曖昧な指示をすると、個性を修正された文章が上がってくることがあります。筆者としてはたまったもんじゃありません。
最も理想的で有効な文章生成AIの使い方は、筆者が明確な意図を持って記事の骨格を作り、その意図に沿ってAIに添削の指示を出しながら完成させることでしょう。意図なきAIによる記事作成や添削は、文法的に正しく理解しやすい「破綻のない文章の塊」を生み出します。しかし、そこに人間の明確な意図が介在しなければ、芯と味わいのない、空虚な文章になってしまうのです。
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