toggle
ライターと依頼主の最適なマッチング、それがコンテンツを特別なものにする鍵です。案件特性を考慮の上、最も相応しいライターを選抜・手配し、納品までワンストップでお手伝いします。

お墓参り

皆さん、お盆にお墓参りをしましたか?
もちろん私はしましたよ。吉野にある実家から車で10分足らずの場所にあるので、年間、少なくとも15回いや20回は墓参りをしています。
お墓参り

子どもの頃、私は「おじいちゃん子」で、祖父が運転する90ccのバイクに乗せられ、暇さえあれば墓参りをしていました。
本家の三男に生まれた祖父は戦後間もなく妻(祖母)を結核で亡くし、分家の長として墓石を築きました。その後、再婚し、その妻にも先立たれました。その時、私は生後8ヶ月。私に祖母の記憶はありませんが、とても大事にしてくれたそうです。

子どもの頃の墓参りは、祖父との散歩のようなもので日常の一コマでした。
思春期になった私は部活に、遊びに忙しくなり、祖父と墓参りすることはなくなりました。
私が19歳の時に祖父が、20歳の時に父が相次いで亡くなりました。

祖父がしたように、母は頻繁に父、祖父、祖母二人の墓参りをするようになりました。
私は自分のことに忙しく、墓参りは母に任せっぱなし。墓参りに何の意味があるか、正直私には分かりませんでした。

365日仏壇にお茶とご飯を供え、手を合わし、常に墓をきれいに保っている母の姿を見て、こんなに家族を大切にしている人はいない、とても自分が母に愛されていることを徐々に実感するようになりました。母のお祈り事はただ一つ「息子たちを守ってやってください」。
そんな母に感化され、私も30歳を過ぎた辺りから墓参りの習慣がまた戻って来ました。

今の自分があるのは、物理的にも精神的にも父、祖父母、先祖あってのこと。感謝の対象であり、祈りの対象であり、月一回の墓参りに加え、節目節目に参っています。
「いつも私たちを見守っていただき、ありがとうございます。ご先祖さまに恥じぬよう、人として、社会人として精いっぱい日々を過ごして行きます」。

関連記事