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ライターインタビュー:Cさん

Cさんプロフィール

高校卒業後、18歳で陸上自衛隊に入隊。4年間勤めて任期満了を機に除隊、警備会社へ入社する。
“物書き”になるべく約5年で警備会社を退社後、東京の編集プロダクションの社長直々に単行本の文筆依頼を受けたことがきっかけとなりライターデビュー。
以後、さまざまな分野の本のゴーストライターを経験。
自衛隊に関する著書も持つ。
現在は媒体を問わず、ライターとして依頼の来た仕事は何でもこなす。

現在どのようなお仕事をされていますか?

現在はフリーランスのライターとして、媒体に関係なく、来た依頼は内容とスケジュールを見て、可能なものはすべて引き受けています。
案件によってはテーマの提案から、編集、取材・執筆まですべて一人で行うこともあります。

あるタウン誌では、コンセプトに基づいた連載ページを担当しており、テーマの提案から取材・執筆、撮影を一人でしています。
また経営者に「話ネタ」を提供するというコンセプトの雑誌では、日常に潜む心温まるエピソードをコンパクトにまとめて記事にしています。

自治体の広報誌でボランティアもやっています。
市民ライターさんがいて、その方々のサポートをしたり、身近な話題を記事にして提供したり、自分で言うのはおこがましいですが、プロのライターとして地域に貢献しています(笑)。

自衛隊を除隊後、警備会社に勤めておられたということですが、どんなきっかけがあってライターに転身されたのですか?

もともと読書が好きで、自分で本を書いてみたいと漠然と思っていました。
自衛官を経験した身にとって、警備員の仕事は正直ラクでした。

何か物足りなさを感じ、後先のことは考えず「ライターになります」と言って警備会社を退職しました(笑)。
もちろん実績もない人間に「書く仕事」など誰もくれません。
半年間、貯金を切り崩しながらライターになる日を夢見ていました。
今思えば無謀ですが、若かったのでできたのだと思います。

出版社や編集プロダクションへ求人の手紙を出したり、訪問して自分を売り込んだり動きは止めませんでした。
もちろん相手にしてもらえませんでしたが(笑)。

当時、最先端の情報通信手段だったパソコン通信を介して「ライターになりたい」という旨を投稿したら、たまたまそれを見た東京の編集プロダクションの社長直々に、本の一部執筆の仕事を頂きました。

テーマは、証券取引に関することで、株を売り買いしたい初心者へ向けたものでしたね。

もちろん私に証券取引の知識は皆無です。
インターネットがない時代だったので、図書館へ通い続けてなんとか書き上げました。

これがきっかけになり、続けざまに金融、法律に関する本を、時には一冊まるごと担当することになり、最終的に10冊ほど手がけました。
ライター経験のない私に仕事を与えてくださり、その社長には足を向けて寝られません。

元自衛官という珍しい経歴をお持ちですが、その経歴は今のお仕事に生かされていますか?

ご年配の方の自叙伝を書くことも多いのですが、必ずと言っていいほど戦争体験に多くのページが割かれます。
また召集経験のある取材対象者なら専門用語が頻繁に飛び出して来ます。

たとえば「近歩一(きんぽいち)」と言われても、分かる人はほとんどいないと思います。
これは「近衛歩兵(このえほへい)第一連隊」のことで、元自衛官の私ならこの言葉の意味、さらに現場の雰囲気までも容易に想像することができます。

さまざまな仕事をされていると思うのですが、取材や文筆されるときに気をつけていることなどございますか?

取材に際して事前準備に十分な時間を割くようにしています。
特に情報収集を大切にしていますね。取材の良し悪しは下調べにかかっているといっても過言ではありません。

取材前に原稿が書けるほど、取材対象のことを知っておくことがベストです。
自叙伝の取材をする際は、取材初日に100ほどの質問事項が書かれたオリジナルの設問シートを持っていき、以降の取材の布石を築きます。

執筆の際は、人に読んでもらうことを一番に考えています。
どのように読み手に伝えるのか、読みやすさにも注意しながら意識して執筆しています。

ライターは、ディレクターや編集者の指示に従い、記事のコンセプトや読者に寄り添って執筆していく必要があります。

私の場合は、編集者からの指示があったものは、たとえ自分の意見があったとしても、なるべく従うようにしています。
中には自分の原稿に手を加えられるのを嫌がるライターさんもおられるようですが、私はそうではありません。
私が書いた原稿であっても、私の所有物ではありません。
依頼者のものである以上、依頼者の意向に沿ったものを提供できるようベストを尽くします。

ライトスタッフとはどうやって知り合いましたか?

2005年だったと思います、当時の仕事量が大阪と東京で半々くらいでして、地元大阪の仕事量を増やしていきたいなあと考えていました。
そんな時、共通の知人を通じてライトスタッフと知り合いました。

ちょうどその頃、ライトスタッフが関西在住のライターを顔写真付きで紹介する『関西ライター名鑑』という冊子を作ろうとしていた時期で、掲載するライターを探しているということで連絡をもらいました。

実際にライトスタッフと仕事をしてみてどうでしたか?

自叙伝のゴーストライティングを引き受けたときのことですが、取材現場でその自叙伝を販売している業者と依頼者様(自叙伝の著者)が本の内容でもめてしまったことがありました。
当初とは違う方向に行き、私としてもとても戸惑いました。

その後すぐにライトスタッフに連絡をして、問題解決に奔走してもらい、余計な負担は免れました。
それとは別の方のゴーストライティングをして、2冊目の本も私に書いてほしいと指名していただいたときは素直にうれしかったです。

また当初の仕事内容と異なることが現場で起こったときも、ライトスタッフに相談すれば、私が納得いくように条件を整えてくれ、安心して仕事に取り組むことができました。

我々ライターの仕事は、スタートしてから料金や内容を聞かされることもあるのですが、ライトスタッフは、仕事の内容、料金、スケジュールを最初に伝えてくれたうえで、受注する、しないの選択権をライターに与えてくれます。

フリーランスのライターにとっては仕事を断ると、以降に仕事依頼が来なくなることもあるのですが、その心配をすることもなく、予定を立てやすく、料金の心配もすることなく仕事に取り組んでいけるので有難いです。

これからやってみたいことや目標はありますか?

どのような人にもその人にしかない体験や葛藤があります。
家族や親戚に生きた証を本という形で残したい、知人に自分の半生を知ってもらいたい人というのは意外に多いものです。

しかし、出版社の自費出版サービスを使うと高額ですし、印刷部数も最低数百冊からで、人によっては在庫の山を抱えることになります。
取材を通じて、ごく一部の身内だけのために本を作りたいという人が多いという現実も知りました。
そんな方に対して、印刷屋も通さずに自叙伝の編集、取材・執筆はもちろん、印刷、製本まですべて私一人でハンドメイドの本を作ろうと思っています。

先日、印刷と製本を自分一人でしたのですが、一冊完成させるのに3時間もかかってしまいました(笑)。
もっと効率よく制作することも課題のひとつです。

それから、これまで自分が地域のタウン誌に書いてきた連載記事をまとめた本を出版できればいいなあと思っています。

ライトスタッフの声

Cさんは、ライターとは無縁の他業界他業種から何のツテもコネもなくライターになって、いきなり単行本10冊のゴーストライティングを任されるほど、文筆のセンスがあります。
仕事を一緒にして、情報収集して整理し、文章にまとめる力に長けた方だと感じます。
筆が早いのと、フットワークが軽いのも特徴の一つで、急な文筆にも対応いただき、これまで何度も助けてもらいました。

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