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ライターの分類とそれぞれの仕事内容

「ライター」と呼ばれる仕事・職種は、「コピーライター」や「スピーチライター」など、さらにいくつもの「○○ライター」に細分化することが可能です。その中の代表的なものについて、それぞれどういった業務や役割を担う存在なのか、簡単に説明したいと思います。

ライター

広くは作家や記者など、文筆を生業とする人全般を言い表す言葉です。中でも、雑誌の記事や書籍(企画本)の文筆を行なう人を指すのが一般的です。

雑誌や書籍は、編集者が提示する編集コンセプトのもと制作作業が進められますが、その際に文筆を手がけるのがライターです。編集者の指示に従い、情報収集や現地取材などを行いながら文筆をします。小説家や脚本家といった「作家」のように、著者独自の世界観や個性的な文体が期待されることはありません。むしろ編集者の指示を忠実に再現する文筆が求められます。

一方、自ら書籍の企画を考え、出版することもあります。組織に所属している人もいますが、ほとんどはフリーランスとして出版社や編集プロダクションなどから文筆の発注を受け、報酬を得ます。最近では、ウェブサイトの文筆を制作会社や広告代理店から請け負うケースも増えています。

特定の分野に精通していることはライターとしての強みになりますが、文筆のスペシャリストとして、どんな分野・媒体にも対応できる柔軟性も仕事の可能性を広げる武器となりえます。

コピーライター

広告の文案を作成する職業です。多くは広告代理店など組織に属していますが、フリーランスとして独立した立場のコピーライターも少なくありません。コピーライターといえば、短い言葉で商品やサービスなどの魅力を伝えるキャッチコピー(キャッチフレーズ)を思い浮かべますが、商品やサービスなどの紹介文(ボディコピー)を書くのもコピーライターの仕事です。

広告主の意図にそって常に消費者にアピールする文案を作成しなければならず、文学的センスと同時に広告全般に関する広い知識が必要とされます。テレビや電波媒体の広告文案作成者をCMライターと呼ぶこともあります。

シナリオライター

別名「脚本家」とも呼ばれ、主にテレビドラマやラジオドラマの台本(脚本もしくはシナリオ)を書く人を意味します。また、アニメやゲームのシナリオを書く人や、演劇の戯曲を手がける劇作家も含まれます。脚本とは、柱(場面を表す記述)・ト書き・セリフで構成された作品の設計図のようなもので、その書き方・性格は小説のそれとは大きく異なります。

小説のように文章自体が作品にはならず、総合芸術作品(映画・ドラマ・舞台など)の一部として捉えられるため、脚本自体が一般の注目を集めることはほとんどありません。脚本家は映画監督や演出家の陰に隠れがちですが、良い脚本なくして良い作品にはならないと言われるほど、作品の根幹を担う役割と言えるでしょう。

フリーライター

フリーライターとは、請け負う仕事の種類や担当する役回りに基づく分類を指す言葉ではありません。出版社や編集プロダクションなどの組織に所属することなく、フリーランスとして活動するライターのことを意味します。小説家や脚本家などの作家は含めず、雑誌や書籍(企画本)などの文筆をする人を指すのが一般的です。

ゴーストライター

芸能人や文化人などの著書を代筆するライターのことを指します。著者が書き留めた原稿をより読みやすく、より面白みをもたせる文章修正(リライト)から、著者へのインタビュー取材を繰り返し、著者に成り代わり一から書き上げるものまで、担うべき領域は作品によって異なります。

著名人や文化人の著作の多くには、ゴーストライターが関わっています。ゴーストライターが出版社や著者の許可を得ることなく、自らが執筆したと名乗りを挙げることは御法度とされています。

スピーチライター

スピーチライターとは、式典などのスピーチ原稿を作成する人を指します。わが国においては、歴然とした職業として未だ確立されていません。近年は、ウェディング・葬儀関係の仕事に従事した経験を持つ人たちや編集プロダクションによって、スピーチ原稿の作成サービスが展開されていますが、一般の方々に普及・浸透していないのが実情です。

一方米国においては、政治家や企業経営者のスピーチを手がける職業として広く認知されており、その地位・活躍の場は日本とは大きく異なります。歴代の米国大統領は専属のスピーチライターを抱えてきました。現在ではどんなに短い演説であってもスピーチライターが草稿を練るといわれます。日本ではそういった慣習がないために、大臣の演説やコメントのライティングについては、細部に亘って官僚が手がけているのは周知の事実です。

テクニカルライター

一般的には執筆に際し、自然科学や科学技術に対する知識や見識が求められる分野をテクニカルライティングと言い、それを担う人材をテクニカルライターと呼びます。

ノーベル賞を受賞した科学者の研究成果や社会に及ぼした貢献などについて、記事や書籍を通じて一般の方々にわかりやすく伝える――まさにテクニカルライターの仕事と言えるでしょう。また電化製品やコンピュータ関連製品の正しい使用方法等について記載した取扱説明書やマニュアル類の制作現場も、テクニカルライターが活躍している分野です。

ルポライター

「現地報告」などを意味するフランス語の「Reportage(ルポルタージュ)」と英語の「Writer」が結合した和製英語です。事件や社会的関心の高いテーマなどについて、根拠やエビデンスとなる文献調べや関係者への取材等を土台に、文筆を通して真実や真相を明らかにしていきます。

近年は、自らについて「ルポライター」と称する人は多くありません。明確な区分はありませんが、雑誌やWebメディアを主戦場とする方は「ジャーナリスト(後述)」、長編を得意とし市販書籍として世に問う作品が多い方は「ノンフィクション作家」と名乗るケースが多いようです。

ジャーナリスト

純粋な英語としての「Journalist」は、報道関係者や新聞や雑誌の記者を意味するのが一般的です。日本語化した「ジャーナリスト」という言葉・仕事には、事実を伝えるだけでなく、伝える側の価値判断に基づく見解・主張を発信するという意味合いを英語の「Journalist」以上に含んでいると言えそうです。

またジャーナリストの場合、ルポライターなどと違い「書き手」とは限りません。文字ではなく、電波や映像をといった手段・媒体を通じて、受け手に発信する人材も立派なジャーナリストです。

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