【広報戦略企業インタビュー】株式会社サウンドスタッフ 代表取締役 桂節氏
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有限会社 サウンドスタッフ
代表取締役
桂 節(かつら みさお)
さん
有限会社 サウンドスタッフ |
SOUND STAFFS CO.,LTD.
本社:
和歌山市鳴神821-5
TEL:073-474-3509 FAX:073-474-3495
URL:
http://www.sound-staff.com/
http://www.sadayu.jp
伝統芸能「石見神楽」の演目をモチーフにした楽曲 世界音楽見本市へ出展
日本文化をメロディーに乗せて発信
楽曲の著作権を扱う音楽出版社であるサウンドスタッフは、楽曲制作をはじめ番組・CM制作、音楽イベントの企画運営と音楽が絡む様々な注文に対応する。「楽曲の著作権は法律で保護されているので、イベントや展示会、それに店頭で流す際にもJASRAC(日本音楽著作権協会)への申請が義務づけられています。それを知らずに無許可で流行りの曲を流していると、莫大な罰金を請求される場合もある。そんなことにならないように、企業や自治体に音楽著作権の正しい知識を啓蒙するのも私どもの役目なんです」と同社代表取締役の桂節(かつら みさお)さん。作曲家出身だけに、曲づくりの構想を練るときが一番充実すると話す。
2008年には全国畳産業振興会の依頼を受け、「小さな子どもが思わず踊りだすリズム」をコンセプトに同振興会のテーマソング『畳ビズのうた』を桂さん自らが作曲。また09年1月には、島根県石見地方の伝統芸能「石見神楽」の演目で熊野詣でを謳った『切目』をモチーフにした楽曲『地球聖地 熊野』を作曲し、自社レーベルとして毎年フランス・カンヌで開催される世界最大規模の音楽見本市「MIDEM(ミデム)2009」へ出展した。「いつの間にか日本文化や地元和歌山を音楽を通じて海外に紹介することが、私のライフワークになっていました」と笑みを浮かべる。
世界中どこをさがしてもない音楽
今回、『地球聖地 熊野』のMIDEM2009出展をプレスリリースするや複数の新聞、ラジオ番組で取り上げられた。サウンドスタッフでは、リリースを郵送やファックスするのではなく、作品を収めたDVDを持参して桂さん自らが各メディアへ出向く。ニュース性がある内容に加えその積極的な行動のお陰でほぼ100%の確率でメディア露出するという。
MIDEMへ出展する日本作品の多くはポップスだが、同社は般若心経や観音経などの読経をアレンジした楽曲を制作しては出展する。「世界中さがしてもどこにもない。そんなメロディーを求めて世界中から音楽関係者がカンヌへやって来る。当社では海外、とりわけ西洋を意識した作品づくりを心がけています。西洋人にとって日本はまだまだ神秘の国。読経や仏具、和楽器の音色は彼らにとって常識を超えたもので、それが彼らにとって価値がある。つまり西洋人にとってポップスはありきたりなんです」。桂さんの言葉が裏付けるように、サウンドスタッフが過去に出展した『地球聖地 高野山』(2005年)、『偉人 左太夫』(2007年)はそれぞれヨーロッパ各国で現在CD販売されている。
“町おこし”という天命
100ヵ国から5,000の音楽関連会社が一堂に集まるMIDEMは本来、楽曲やアーティストを海外に売り込む場であるが、サウンドスタッフでは世界各国500のマスメディアに地元和歌山を一度に紹介できる格好の場と考ている。桂さんの母方の先祖には、江戸時代初期に紀州清水地方で棚田の開発、和紙の復興など“村おこし”に生涯を捧げた笠松左太夫(かさまつ さだゆう)という人物がいる。「音楽が好きでこの世界に飛び込んだ訳ですが、あるとき自分が左太夫の末えいであること聞かされ、それ以来、音楽で地元和歌山のために役立ちたいという思いに駆られています」。
2007年にMIDEMへ出展した『偉人 左太夫』は文字通り笠松左太夫の生涯をコンセプトに、彼が崇めていた観音菩薩の経典(観音経)をアレンジした“どこにもない”作品に仕上がっている。この曲のCDジャケットを作るために、左太夫が作った棚田(あらぎ島)を長年撮り続けている地元の写真家を訪ねた際に、一枚の写真に衝撃を受ける。被写体である棚田の後ろにあぐらをかいて赤子を抱く観音菩薩の姿をした雲が横向きになって現れているのだ。「その写真を見て、左太夫が自分にエールを送ってくれているように感じました。音楽での地域おこしは私の天命であると、そのとき悟ったのです」。そして、その写真はそのままCDジャケットとして採用された。
桂さんは、1993年のMIDEM初出展以来、海外では「SADAYU」という名でプロデューサーとしてアーティストとして活動してきた。もしかして桂節という人物は、400年前に実在した笠松左太夫の生まれ変わりかも知れない。
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