無添加をはじめ、コラーゲン配合、ピーリング効果等々、現在さまざまなコンセプトの洗顔石けんが市場に出回っている。そこへ今夏、新たに参入したのが株式会社ピギーバックスだ。「泡で行うマッサージ」をうたい文句に、リフトアップ効果が期待できるフェイシャルソープを発売した。
この商品を開発した取締役社長の大川明伸さんは、長年化粧品メーカーで商品開発に携わってきた。仕事を通じて、人は見た目のちょっとした変化でモチベーションが一気に上がることを肌身に感じたという。「シワやたるみを解消し顔の印象が若々しくなると、人は自分に自信を持つようになります。すると行動がイキイキして、生活全体が前向きになってくるんです」。この“魔力”を確信するにつれ、大川さんは「人をポジディブにする“自作の商品”を作りたい」と起業を夢みるようになる。
しかし、大手企業すらも経営難に陥るこの不況下。長年勤めた会社での地位、安定した生活を投げ捨て、43歳で単身、会社を立ち上げることは捨て身の勝負に出るようなもの。今春の起業に踏み切るまでには、葛藤の日々が続いた。最後は、「自作の商品を作りたい」という衝動にまかせ退社し、無我夢中で起業まで漕ぎ着ける。だが経営戦略を十分に練らないままの船出だったため、起業してから商品を開発するという冒険を強いられることに。
「とにかく自社商品を開発するために原料メーカー、製造会社、デザイン会社、モデル事務所、印刷会社、IT会社、物流会社などを必死に駆け回りました。幸運なことに、訪れた先々で歓迎され、お力を貸していただきました。開発から5ヵ月という猛スピードで販売体制を整えることができたのも、こうして新たに知り合った外注先の人々の多大なるご協力のお陰だと、今でも感謝の気持ちでいっぱいです」。
あえて困難な道を選択することで、大川さんは夢を実現すると同時に信頼できるビジネスパートナーたちも手に入れた。
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