【知られざるプレスリリースの裏側】株式会社ピギーバックス 大川明伸氏

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株式会社ピギーバックス
代表取締役
大川明伸(おおかわ はるのぶ) さん

株式会社ピギーバックス | Piggy backs Co.,Ltd.
本社:大阪市西区新町1-2-13 新町ビル2F
TEL:06-6532-5118
URL:http://www.piggybacks.co.jp/

お米から生まれた新感覚“マッサージ洗顔石けん”ピギーバックスより発売


起業によって得た頼もしいビジネスパートナーたち

 無添加をはじめ、コラーゲン配合、ピーリング効果等々、現在さまざまなコンセプトの洗顔石けんが市場に出回っている。そこへ今夏、新たに参入したのが株式会社ピギーバックスだ。「泡で行うマッサージ」をうたい文句に、リフトアップ効果が期待できるフェイシャルソープを発売した。
  この商品を開発した取締役社長の大川明伸さんは、長年化粧品メーカーで商品開発に携わってきた。仕事を通じて、人は見た目のちょっとした変化でモチベーションが一気に上がることを肌身に感じたという。「シワやたるみを解消し顔の印象が若々しくなると、人は自分に自信を持つようになります。すると行動がイキイキして、生活全体が前向きになってくるんです」。この“魔力”を確信するにつれ、大川さんは「人をポジディブにする“自作の商品”を作りたい」と起業を夢みるようになる。
  しかし、大手企業すらも経営難に陥るこの不況下。長年勤めた会社での地位、安定した生活を投げ捨て、43歳で単身、会社を立ち上げることは捨て身の勝負に出るようなもの。今春の起業に踏み切るまでには、葛藤の日々が続いた。最後は、「自作の商品を作りたい」という衝動にまかせ退社し、無我夢中で起業まで漕ぎ着ける。だが経営戦略を十分に練らないままの船出だったため、起業してから商品を開発するという冒険を強いられることに。
 「とにかく自社商品を開発するために原料メーカー、製造会社、デザイン会社、モデル事務所、印刷会社、IT会社、物流会社などを必死に駆け回りました。幸運なことに、訪れた先々で歓迎され、お力を貸していただきました。開発から5ヵ月という猛スピードで販売体制を整えることができたのも、こうして新たに知り合った外注先の人々の多大なるご協力のお陰だと、今でも感謝の気持ちでいっぱいです」。
  あえて困難な道を選択することで、大川さんは夢を実現すると同時に信頼できるビジネスパートナーたちも手に入れた。


株式会社ピギーバックス代表取締役 大川明伸氏

 

黄金比を模索する苦労の日々

 リフトアップ効果のある石けんを作るにあたって大川さんがこだわったのは、「泡」。良質な泡のマッサージによってシワやたるみを解消しようと考えたのだ。
  一般の石けんの場合、使用するうち徐々に溶けて小さくなり最後に泡立たない塊が残る。これが不純物といわれる脂肪酸や凝固剤などの合成原料だ。大川さんはこの理屈に着目し、「泡立ちを邪魔する成分が、肌にとって良いはずがない」と100%使いきれる不純物ゼロの商品を考案。ビジネスパートナーである原料メーカーと製造会社との議論、そして試作の日々が始まった。
  だが試作を重ねてゆくうちに大きな壁にぶつかる。それは、泡の持続力が弱いという意外なものだった。通常の石けんは適度な不純物により、適度な泡立ち、形状が保たれる。精製度の高い天然原料だけにこだわればこだわるほど、泡持ちが悪くなり、石けんも固まらなくなる。泡でマッサージできるほどの泡持ちの良い石けんを作ろうと思うと、どうしても不純物となる合成原料を多分に混ぜなければならない。そんな矛盾に悩まされる。
  「買ってくださるお客様のことを思うと、肌への栄養度と、リフトアップ効果、どちらも妥協することができません。ビジネスパートナーとともに何度も何度も議論と試作を重ね、最低限度の合成原料でモチモチした泡立ちを叶える黄金比を見つけ出すために、両者のバランスを見ながら微妙な調合をひたすら繰り返しました」。
  また16種類の天然成分をプラスして肌への栄養度を上げたり、商品を崩れにくくするため形状をシンプルにしたりと苦心を重ねた。その努力の甲斐あって、2010年夏「ピギーバックス フェイスソープLC」がようやく誕生した。

 

 ピギーバックス フェイスソープLC
“心地よくちょっとズラした”PR戦略

マッサージ洗顔石けんで毛穴をひきしめる-株式会社ピギーバックス 公式サイト  ようやく発売したものの、当然、知名度のない会社商品に目を向ける者などいない。そこで大川さんは自社サイト内「お客様の声」コーナーに届く「泡がモチモチして気持ちいい!」「泡で洗っているうちにほうれい線が薄くなった!」という商品の特性や効果を多くの人に知ってもらおうと、「フェイシャルソープの泡でスイーツを作ろう!」との斬新な企画を打ち立てる。
  「ありきたりなPR方法では、世間に溢れる同種の商品に埋もれてしまう。そこで悩んだ末にひらめいたのが、正攻法から“心地よくちょっとズラす”ことだったんです」。消費者とのコミュニケーションの場になるとともに、ユニークなPRをしているメーカーとして世間の注目を集めることができたらと大川さんは期待を込めた。
  このPR戦略は功を奏し、多くの人々に「ピギーバックス」を知ってもらうきっかけとなった。一般消費者からは泡を生クリームに見立てたパフェやわた菓子など数々の写真とともに、「時間が経っても消えない!」「改めて泡持ちの良さを実感しました」という商品を賞賛する声も多く届いた。また大川さんは、ツイッターを使って化粧品に関することをつぶやくなど、消費者とのコミュニケーションの場づくりを積極的に試みている。
  今後はフェイシャルソープの関連の新商品も販売していく予定だ。「弊社の商品を通して、一人でも多くの方が自信を持ち楽しい毎日を送ってほしい。ターゲットは老若男女問わず、自信を持ちたい全ての方々です」。大川さんの視点は今、起業した当初の開発者からメーカーの社長に変わろうとしている。

(取材・文 竹田亮子)

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