「抗糖花」には、人材採用のスペシャリストとしての蛭田さんの希望と複雑な思いが詰まっている。蛭田さんのもとへは、日々、職を求めて多くの人が悲痛な面持ちで訪れる。「どうにかして仕事を見つけてほしい」と泣きすがる人も少ないない。
「私はこれまで、あらゆる業界、職種に人材を送って来ました。そこで感じたのは、採用・不採用を大きく左右するのが“外見力”。仕事のスキル以上に判断材料にされやすいのが、見た目の美しさや若々しさなんです。それを基準に企業が採用・不採用を決めているってにわかに信じられないことですが、またあってはならないことですが、それが現実なんです」。そんな理不尽さに苛立ちを隠しながら、蛭田さんはこの仕事を続けてきた。
ショールームの受付や、営業社員など人前に出る職種だけでなく、事務やオペレーターであっても、女性の場合は“外見力”に優れた人を企業が求める傾向にある。容姿がよければ男性社員の志気が上がり、職場が活気づくという理由からだ。
「“外見力”の必要性は何も女性だけではありません。男性でも見るからに老けていて、不健康そうな人とビジネスを一緒にするのは気が引けます。男女問わず、見た目の若々しさ、エネルギッシュな風貌がビジネスには大事なんです」。
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