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ライターと依頼主の最適なマッチング、それがコンテンツを特別なものにする鍵です。案件特性を考慮の上、最も相応しいライターを選抜・手配し、納品までワンストップでお手伝いします。

ライターコーディネーターという仕事~その1~

僕がしているライターコーディネーターは、ライターを探している組織や個人からの依頼を受けて、依頼者の要望を満たすライターをネットワークから選抜、または人脈等を通じて探し出し、取材の手配やスケジュール管理をし、原稿納品までをトータルで行う仕事です。約9年、この仕事をしています。

この仕事を始めてしばらくは、ライターが書いた原稿を、僕自身が添削してお客様に納品していました。僕の添削がいいという訳ではなく、第三者の目が入ることで原稿は確実に良くなり、お客様にも喜んでもらえます。
労力を考えれば、まったく費用に見合わなかったのですが、その頃は今ほど仕事がなく、僕はほぼすべての原稿を添削していました。仕事数が増えるにつれ、添削が追い着かなくなり、また自分の添削に疑問を持つようになりました。

媒体にもよりますが、添削の基本は、読者ターゲットに合わせた分かり易い、的確な内容・表現。しかし添削に集中すれば集中するほど、自分の主観が入り、ライターさんの原稿ではなく、添削者である僕の原稿になっていくのです。それはライターさんにも、自社に対しても大変失礼な行為だと気づきました。

以来、添削の程度を控え、ライターの選抜を最重要視することにしました。お客様とライターさんの相性の良い仕事の原稿には一切手を加えないことに。その分の時間と労力を、営業と経営、お客様やライターさんとのコミュニケーションに充てました。
多いときで30件、少ないときでも15件の仕事の管理を僕一人で同時進行させています。

たとえば、15件の仕事ですと、1件につき複数のライターを手配することもあるのですが、複数件の仕事を任せるライターもいるので、だいたい手配するライターの数は15人くらい。お客様の担当者は基本一人ですが複数人いるところもあるので20人といったところでしょうか。なので僕は、計35人と同時にやり取りする計算になります。電話、メールの数はかなり多いほうだと思います。30件同時進行になれば、えらい数になります。

レギュラーの仕事であれば、発注時・納品時・請求時にお客様とライターさんとやり取りをするくらいのものもあります。大変なのは、取材件数がやたら多い案件や、新規客の企画提案段階から始まる案件です。前者はライターの手配とスケジュール調整、取材・原稿の指示が大変。後者は、相手のニーズが分からないうえ、答えがない状態からのスタートなので、方向性が定まるまでは僕にとって、お客様とライターさんとに気を遣いながらの奔走になります。

案件に関する知識や筆力はもちろんのこと、僕がライターをコーディネートするうえで重要視しているのは3つ。

一つ目は、お客様の担当者とライターさんとの相性。
二つ目は、ライターさんのお客様(および弊社)への対応(リスペクトの気持ち)。
三つ目は、その仕事に対するライターさんのモチベーション(の高さ)。

これら一つでも欠けると、必ずお客様から苦情が来ます。しかし、これらを配慮すれば再びお客様より仕事のご依頼をいただけます。と、エラそうなことを言っていますが、まだまだ発展途上で、改善の余地はたくさんあります。

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